先日現場を回っていた際、油で汚れた床を社内で生成した強アルカリイオン水を吹きかけて、ウエスで拭いていた先輩がいました。
私「どうですか?油落ちます?」
先輩「んー落ちるよ。…そこそこ(笑)」
工業用の油は食用油と違い粘性の高いものが多く、本当に頑固です。
床にこびりついた黒ずんだ油が落ちるぐらいならば、固着した油ももしかしたら落とせるかもしれないと思い、物は試しにアルカリイオン水を使い油の汚れ落としにトライしてみました!

油が固着した焼結材 …油がカチカチに固まっています。
ちなみに09年に製造されたものなので、9年放置されています。
まずアルカリイオン水に浸してみました。すると…

すぐに変化が!
なぜか泡立ちながらすぐに透明な水が茶色くなりました。ダシが出てます。
その後2時間近く漬け置きし、表面をブラシでこすってみるとまぁ落ちる落ちる!
カチカチの油が分解されているのか、表面はヌルヌルになっていますが剥がれるように油が落ちました。
その後、細かい油汚れを更に落とす為、アルカリイオン水を超音波洗浄機に入れヒーターをオン!
温水+超音波で洗浄を行いました。

超音波のおかげか更にこれだけ茶色く汚れるほど油が落ちました(^^)

油焼けしている箇所は変色していますが、9割の油汚れは落ちたように思えます。
結論:工業用油の油汚れ落としにアルカリイオン水は有効
油の質にもよりますが、予想以上の効果に驚きです。
しかし、素手で直接水を触りながら3時間近く作業していたせいか、しばらく時間が経って手がピリピリし始め、二日後、手の皮の薄い部分がヒビ割れてしまいました。
ゴム手袋などでの保護は必須と痛感しました(^^;)

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