さて先日のブログでお伝えした通り、弊社が導入をはじめたIoT設備について、シリーズにして紹介していきたいと思います。
まず現況ですが、今回のIoT導入対象の機械全てに無線機が取り付けられました。
(写真上:パトライトの上部に無線機が取付られるタイプ)
(写真下:パトライト自体に無線機が組み込まれているタイプ)
これにより各機械の稼働状況をCSVファイルで出力できるようになりました。
またソフト側で、データ収集を行う「Dr.Sum」という製品の講習会を受けてきましたので、いよいよ始動となります。収集したデータを、弊社内で見える化するためにカスタマイズしなくてはいけません。
ITは得意でない筆者ですが、少なくとも年内には多少なりとも形にできるよう頑張りたいと思います。
導入背景
今年度から施行されている「働き方改革」では、生産性の向上が大きな目的とされています。IoTはその解決策として数年前からよく聞くようになりました。
弊社のIoT導入は2年前から計画されていました。その計画がなぜ今年になってかというと、補助金という話が絡んできます。
IoT設備の導入にものづくり補助金を活用しようと考えていました。しかし昨年、一昨年と採択されず、足踏みしておりました。
今年ようやくものづくり補助金が採択され、導入が決定しました。
(ものづくり補助金は直接製品を生み出す工作機械などで申請すると採択されやすく、今回の弊社のような社内の仕組み作り等だと難しいようです)
内容としては、パトライト社のAirgridでNC旋盤の稼働状況のデータを発信し、WingArc1st社のMotionBoard及びDr.Sumという製品でデータの集計、見える化及び分析を行うというものです。
弊社はNC旋盤の他に転造機や研磨機を保有しておりますが、まずは主力であるNC旋盤の稼働監視から始めます。
見える化の重要性
IoT導入に先立ち様々なセミナーや講演会に参加しましたが、よく言われていたのが「稼働状況の見える化だけでも効果が出る」という事でした。最初は私も半信半疑だったのですが、どこに行ってもそういった話が出るので嘘ではなさそうです。見える化によってオペレーターの意識が向上するためという理屈だそうです。
そう言われてみると、弊社業務部内でも見える化によって改善した事例がありました。
4月ごろのブログでも紹介しましたが、今年の3月から週に一度、業務部内で生産会議を行っています。そこで、使用している管理システム内の機能「機会負荷一覧」により機械ごとの計画が見える化されました。結果として、生産指示が重複する事が減ったため、現場の混乱が多少軽減されました。
加えて業務部の各担当者がお互いの計画を見れるようになり、すり合わせることで、しっかり優先度の高い品物から製作できるようになりました。
こういった事例もあり、IoTという手段に限らず、見える化することは非常に重要だと感じるようになりました。
今後も不定期で連載しますので、よろしくお願い致します。
↓バナーをクリックすると弊社運営の技術サイトにつながります。
↓[都度更新中]今後もコンテンツの充実に努めてまいります。